はじめに
大変恐縮ですが、まず前置きです。
私は現在結婚し、優しい旦那さまと可愛い子宝にも恵まれて慎ましくも幸せに暮らしています!!
ノロケかよ(怒)と怒られててしまいそうですが、今のところ事実です!結婚して本当に良かったです。
しかし、今日を迎えるまでの道のりはそれはそれは長いものでした。
ダメ男ホイホイ、男運ゼロの私が結婚して現在に至るまでの大変くだらないエピソードをお話しさせて頂きたいと思います。
まず最初に私が男嫌いになった経緯と初めてお付き合いした彼のお話です。
結婚に夢のなかった子供時代
私の両親は物心ついたころから常に喧嘩が絶えず、「結婚はこの世の地獄、墓場!!結婚すると不幸になる!!!」と教えられたこともあり、自分は絶対に一生独身で結婚なんてしてたまるか!と幼いころから心に誓っていました。
年頃の女の子が好きそうなダイエットにもファッションにも合コンにも興味ゼロ、高校時代は周りの友達が彼氏を作って楽しそうにしているのを冷ややかな視線で見つめる非モテ女でした。
また、「たろうには彼氏なんて100年早いよ~(笑)」と友達やクラスメイトからいじられることも日常茶飯事でした。
完全な男性不信に陥った学生時代
そんな非モテ女の私が大学生になった春、同じゼミの先輩がさわやかイケメンでとてもステキな方だったのでキャーキャー言っていたら、先輩の方もまんざらではなく私を気に入ってくれるようになりました。ゼミに入って3カ月くらいでとうとう付き合うようになりました。
高橋一生さん似のさわやかイケメンでした。ある日、ゼミ室に呼び出され、何故か人生で初めて「付き合って下さい!」と言ってくれたのです。
こんなイケメンがそんなこと言ってくれるなんて!これまで色々な人から「彼氏なんてできるはずがない」と馬鹿にされてきたこともあり、人生で初めて春が来たことは、私にはとても嬉しい出来事でした。少し悩んでからとりあえず付き合ってみようと人生で初めてリアルな恋愛の波に乗ってみました。まさに私にとってはビッグウェーブです。
ビッグウェーブ降りるべき!?初の誕生日でモヤモヤ
付き合ってすぐの彼の誕生日。
「俺もうすぐ誕生日なんだけど、プレゼントどうする?一緒に買いに行って俺の欲しいもの買ってくれる?」と自分から提案してきました。
初めて付き合ったばかりなのに、ちょっと図々しいんじゃないかな・・・?と不安になりつつ、「付き合ったばっかりだし、そんなに高いものねだられるわけないか。気を悪くしたらいけないし。」と思い承諾しました。
そしていざ誕生日に買い物に行くと、G-SHOCKの時計をねだられ、結局そのあとの夕食代まで支払うことになってしまいました。バイトもしていないし、おこずかい生活なのに・・・。と思いながらも彼に嫌われることが怖くて断ることができませんでした。
これはもう、自分の誕生日まで付き合って元を取るしかない!!そんな打算的なことも考えていました。このくだらない考えが、いつまでも別れられなくなる最初の一歩でもありました。自業自得です(苦笑)。
社交的?それとも非常識??初彼が私の母親にパンツを洗わせる!??
そして付き合っていくうちに彼の化けの皮がどんどん剥がれ始めたのです。実はこの彼、大変な問題を抱えていました。とにかくだらしがなかったのです。
大学は実家から通える距離にあるにもかかわらず、大学生になり一人暮らしをしたいがために、奨学金を借りてそのお金を一人暮らしの資金や後輩にご飯をおごったりする交際費に充てていたのです。また、一人暮らしのおかげで大学は目と鼻の先にあるのに車通学でした。しかも大学院の博士課程まで進学を希望していたので、大学院を卒業する時には借金額が1千万以上にまで膨れ上がる予定でした。
しかし、「自分は大学は首席で卒業するからいずれ借金はチャラになる」、といつも豪語していました。
彼は生活資金の水道光熱費を節約するために、いつもゼミ室にいました。付き合う前はそんな事とはつゆ知らず!いつもゼミ室にいるなんて勉強熱心で偉いなぁ♡と尊敬していました。
しかしお付き合いが始まるとこれまでのゼミ室での生活をやめ、生活資金を節約するために少しずつ私の家に顔を出してご飯を食べるようになり、それがだんだんエスカレートして、なんと私の実家に入りびたり、タダ飯を食い、風呂に入り、母にパンツを洗わせ、私の部屋に泊まり・・・とまるで我が家の息子のような顔をするようになったのです。
両親も最初は「イケメンだし、自分たちとも積極的にかかわってくれる社交的なさわやか好青年!」と思っていたようですが、まるで韓国映画の「パラサイト~半地下の家族」のように自分の家が彼にどんどん乗っ取られていくことに苛立ちはじめ、私の父は気まずさでだんだん家に帰ってこない日が増えるようになっていきました。私の家族が彼が泊まることに難色を示すと、今度は夜の9時ごろから遊びに来て明け方の4時に帰っていく、そしてほとぼりが冷めるとまた家に居座り続ける・・・。というのをかれこれ1年近く続けていました。
マウンティングの日々で更に消える自己肯定観
彼はテレビで好みの女性が映ると、「俺、この子タイプだからお前も目指してね!」とか、「俺の元カノは綾瀬はるか似で可愛かった!」、「お前は勉強の要領が悪い」、「もっと痩せろ!」と外見や知能を罵ったり、私や私の母が料理を作ると、「俺は薄味派だから~!俺のママは料理の天才♡」と言って作ったものを食べずに自分で好きなものを買ってきて食べ始めたりなどなど数え切れないほど様々なマウンティングを繰り返すようになりました。彼と付き合うまで料理も好きでしたが、次々に否定されるのでどんどん嫌いになり、一切料理はしなくなりました。
彼のこれまでの恋愛遍歴
ちなみに私にとっては初彼でしたが、この彼は私が8人目の彼女でした。しかし、最長3カ月しか続いたことがなかったそうです。今思うと納得ですが・・・(苦笑)
しかしながら見た目は大変好青年でしたので、彼に好意を寄せている同じゼミの先輩は彼と私が付き合っていることを知ると少しずつ無視をしたり明らかに分かるような嫌がらせをするようになりました。申し訳ないですけど先輩!!いや、熨斗をつけて差し上げたいです。。。といまだに思います。
大学院進学、遠距離恋愛スタート
彼は1つ年上の先輩でしたので、翌年の春、関東郊外の大学院に進学が決まり先に大学を卒業しました。そのため進学のタイミングで私の実家に寄生する機会は少しずつ減っていきましたが、彼が休みで私に会いに来るときは必ず私の実家を宿代わりにしていました。遠距離恋愛のスタートです。
え!??このタイミングで別れないの!??と突っ込まれてしまいそうですが、自分にとってイケメン初彼だったこともあり、どうやって別れたらよいのか分かりませんでした。
そもそも自分にはここから先、誰かと付き合うチャンスなんてもう来ないかもしれない・・・。非モテ女は乗ってしまったビッグウェーブからどうやって降りたらよいのか全く分かりません。この波、乗り続けるべきか降りるべきか!??、どうやって降りるか???、もはや完全に迷走していました。
なかなか別れるきっかけを作れないまま、私が就職活動を始めた時、彼が同棲話を持ち掛けてきました。
「俺はこのまま勉強して博士課程を修了する。だから6年待ってくれたら結婚しよう!絶対不自由はさせないから!とりあえず一緒に暮らしてお前はこっちで働いて生活費を稼いでくれ。俺は奨学金を半分生活費に充てるから折半して暮らそう!!!俺は首席で卒業するから学費はチャラになる予定なんだ!!!」。
何を根拠に・・・!?もはや金づるというか、ヒモ状態になってしまっていました。他にも学生結婚したい、とか子ども欲しいとかもう挙げられないほど非常識な発言が飛び出していました。
彼の言うとおりにすることも一瞬頭をかすめましたが、私の両親は結婚前の同棲はNG、実家から通える範囲で就職するように!と言われていたため、結局親の言うとおり同棲はしませんでした。
お別れのチャンス到来
そんな彼と別れることになったきっかけは私が卒論や就職先がなかなか決まらずに精神的に大変だったとき、大学でお世話になっていた方に私が好意を寄せたことでした。
相手はなんと妻帯者(苦笑)。もちろん何もやましいことはありませんでしたが、付き合っている彼のことはもはや間違いなく好きではない、と確信したことが決め手となり、メールで別れを告げました。
付き合い始めた時から性格や価値観があまりにも合わないし、マウンティングもひどかったので別れ話はずっとしていましたが、本気で別れようと言ったのはこれが初めてだった気がします。
彼と最後に会った時の捨て台詞が、
「お前はただ、自分のイエスマンが欲しいだけだろ!!、俺と別れたことをお前は一生後悔するぞ!!!」
と怒鳴られたことだけよく覚えています。結局、約2年近く続いたお付き合いは私の卒業と就職で幕を閉じ、もう溺れて瀕死の状態ではありましたが、ようやくビッグウェーブから降りることが出来ました。しかし、約2年の間に彼と付き合ったことでストレスが絶えず、月に1回だった生理が別れるときにはとうとう約3カ月に1回くらいペースのでしか来なくなってしまいました。もう、生理的に無理でした。イケメンだったのに不思議です(笑)
かれこれ10年近くも前の笑い話で今となっては懐かしいですが、彼が予言した通り、別れなければよかったと後悔したことは一度もありません。むしろさっさと別れればよかったと後悔するばかりです。前の7人の彼女たちは賢かった!!!(涙)
当時を振り返って学んだこと
・見栄やステータスで相手を選ばない
・好きな人と付き合う
・今の家族より大切と思える人を選ぶ
・自分に少しだけ自身をもって、自分を大切にしてくれる人と付き合う
・お金の価値観が合う人と付き合う
・お付き合いにある程度の経済力は必要
・生理的に無理な相手と付き合い続けるのは無理
どれも当たり前だろ!と言われてしまいそうな内容ですが、本当に反省しました。
最終的に私の家族は彼をとても嫌っていました。家族からしてみれば無理もないのですが、一応自分で選んだ彼なので私が彼の肩を持つと家族との間で板挟みになり、私自身も実家の居心地がとても悪くなってしまいました。彼と一緒にいるとイライラしてばかりでしたし、私も彼に対して暴言をよく吐いていました。
友達からは「6年待てば博士号持ってて収入だって高くなるし、将来が約束されているのにもったいないことしたね~!」と言われたこともありました。確かに、教育を自己投資と考えるのは間違っていません。彼は研究者になるのが夢でしたし、博士課程に進む人を否定するつもりはありません。でも、私は彼の性格が本当に嫌いでしたし、献身的に彼をサポートして彼の夢を応援してあげたい!という気持ちにはなれませんでした。卒業後、どんなに社会的地位が高かったとしても、この人と一緒にいて幸せを感じることはないだろうと確信していました。感謝の心のない人と付き合って家族になっていくのは難しいと思ったのです。まず、自分が好きな人と付き合うのが私にとっては幸せです。
金銭感覚についても同じです。お金に色はついていませんから、奨学金をどのように使おうが、返済できるならそれは個人の自由です。でも生活費を節約するためにゼミ室や彼女の実家に入り浸るくらいなら、近くの自分の実家から通えばいいし、学費を払ってくれる両親にもその方が親孝行になるのではないか、と私は考えていました。とにかく価値観が合いませんでした。社会人になってみて、やはり経済的に格差がある相手と付き合うということは難しい事なのではないかと改めて思います。無理をして相手を支えようとすると、支えている側に歪が生じていずれ心身ともに破綻してしまいます。
もちろん一概にそうとは言えません!私の知り合いに税理士を目指して勉強する学生の彼氏と社会人の彼女というカップルもいて、学生結婚されていました。当時からとても幸せそうです。でも、その場合はお互いがお互いを必要としており、愛がありました。私は彼にそのような愛は向けられませんでした。ちなみに余談ですが、このカップルは後に旦那さんが税理士になり海外で数千万プレーヤー・・・にまで上り詰めました(笑)。すっかり良きパパにもなっています。夫婦の協力の上で成り立っていることとは思いながらも、夫婦円満には有言実行や感謝の気持ち、そして!愛も大事ですが、お金も大事ですね(笑)
6年後の連絡
6年後、約束通り彼が就職先が決まり大学院を卒業するとき、音信不通だった私に1度だけ連絡が来たことがありました。うぬぼれかもしれませんが、恐らく就職も決まったし、よりを戻そうと思って連絡をくれたのかもしれません。しかし、久しぶりに話した彼から放たれた発言は
彼:「某企業に就職が決まったから、久しぶりに会えない?」
私:「おめでとうございます。どこの会社ですか??」
彼:「えー!知らないの!??超有名企業なんだけど!!!」
と、相変わらず自慢からのスタートでした。6年経っても人間って変わらないんだぁ~としみじみ痛感しました。
その時の私はすでに就職し、資格試験の勉強に夢中だったので直にお会いすることは丁重にお断りさせて頂きました。それ以来、連絡は来ていません。
ここまでさんざん色々書きましたが、何も彼が悪いと言う訳ではなく、私には合わない方だった、と思っていますし、今となってはいい経験をさせて頂いたと感謝?もしています。
彼はルックスも良かったし、結婚願望も強かったし、子供も欲しいと言っていたのでおそらく今頃は結婚し、幸せに過ごされているとは思います。
でもこんな風に思えるのも今、自分が幸せなおかげであって、私は長い間、この彼を始め出会ったたくさんの男性に対して不信感を持ちながら若かりし頃を生きていました(苦笑)。
彼との出会いをきっかけに私は本格的に「男はこの世のクズ。」という先入観を持ち、結婚なんて絶対しない!と言いながらも、矛盾だらけの婚活をしてきました。それはまさに難破船に乗りながら荒波の大海原を10年間近くさまよい続けるような日々でした。
この続きは別の機会にお話しさせて頂ければ嬉しいです。
教訓に相応しい金言集(^^♪
最後に私の好きなユダヤの教え、タルムードから金言集です。この教訓に相応しいものを集めてみました。
・結婚へは「歩け」、離婚へは「走れ」
・香水屋に近づけば、「香りが移る」
・客は雨のようだ。適度に降ると喜ばれるが、振り続けてはならない
恋愛下手な人にとってとりあえず波に乗ってみるというのは良いけれど、無理と思ったらすぐに降りるのも大切です♡
人はみんな周りの人の影響を受けるので、良い人と、そしてバランスよく付き合いましょう!という戒めです。
最後までご覧いただきありがとうございました。それではみなさま、ごきげんよう♬