カンニングなんかするくらいなら。

お仕事にまつわるあれこれ

共通テストのカンニング問題

今年の共通テストで19歳の女子大学生が試験中にケータイで問題を東大生に送信して解いてもらったということがニュースになりました。警察が捜査して試験を妨害した「偽計業務妨害」の罪に問われる可能性がある為、任意で事情を聴いているとのことでした。

ニュースを聞いたとき、厳重注意とか失格処分くらいだろうと思っていたので、『カンニングで警察が動き出すんだ!』とびっくりしました。

どうしてこんなことしたのか、動機はさておき・・・。

カンニングと聞いてふと高校時代の友達の言葉を思い出しました。

カンニングなんかするくらいなら0点とった方が良い!

なんでこんな話になったのか忘れてしまいましたが、友達の言ったこの言葉は今でもとても心に残っています。

正義感と誠実さに満ち溢れている子だなと心から尊敬し誇りに思ったこと、そして勉強する事の本質を捉えているんだなと感心したことを覚えています。

試験はあくまで”その日、自分がどこまでできるのか測るためのもの”ですよね!

”いやいや、カンニングしないのが普通だし、当たり前だろ!!??”

そうかもしれませんが、大学に入ってから意外とみんな普通にやってました。掌に答えを書いたり、カンペを忍ばせたり・・・。もちろん今ほどケータイが普及していない時代だったので、今回のような高度なものではありませんでしたが、アナログをフル活用していました。

私はそれをみるたびに、”この子たち何のために試験受けるんだろう・・・?”と思いながらいつも友達の言葉を思い返していました。

なぜ学ぶのか?

Q:誰のために大学へ行くのか?A:自分のため。

Q:何のために勉強するのか?A:面白いから。興味があるから。好きだから。楽しいから。

つまり私的には”そこに好奇心があるから自分のために勉強する。”というのが答えです。

でも、こんな偉そうなこと言っておきながら、自分も深く考えて進学なんてしませんでした。

みんなが大学生になるから、入れそうな大学に自分も進学する。っていう感じ。

やりたいことがあったわけでも、勉強が好きなわけでも、ましてやできたなんてこともありませんでした。

私にとって学ぶのが楽しくなったのはむしろ大学から社会人そして現在に至ってから。多くの人が一生懸命受験にいそしんでいる中、自分はちゃんと勉強したことがほとんどない人間でした。

父は勉強ができた人だったので、『お前は勉強の苦しさを知らない!』とよく私に言っていました(苦笑)

私は人との競争が苦手です。いつも比べられてビリばっかでみんなからバカだって言われまくるから(苦笑)

だから勉強なんて大嫌いでした。

でも意外なことに勉強ができなかった私は今、学ぶことがとても楽しいんです。

誰かと比べるわけでもなく、自分で興味のあることについてのんびりと知見を深めていく・・・。

へ~!そうなんだ~!!知らなかった~!!!的な(笑) 知らないこといっぱい(笑)

日本の学校教育

日本の学校教育ではテストで良い成績を収めることが良いとされています。

今の時代はもしかしたら違うのかもしれないけど、私のころは少なくともまだまだそんな感じでした。

でもテストでいい点数を取る為に勉強するのはそもそも本質と違う気がします。

もちろんそれはきれいごとで、学校に行ったら満遍なくいろいろソツなくこなして、そこそこ手のかからない良い子でいた方が親も先生も喜ぶし、好奇心だけでなんでも片付かないっていうのは分かっています。

でも、人生って長距離レースです。

長い人生の中で学生時代しか勉強しなかったら、人生100年時代!70年以上勉強せずに生きていくって、ちょっと無理があると思います。

世の中って知らないことの方が圧倒的に多いし、知らないことを知ってなんでだろう?って考えるってそれだけで良い暇つぶしになる気がします。

しかも学校で教えてくれることが、世の中のすべての学問を網羅しているわけでもありません。

土台にはなるかもしれないけど、人よりできないと思い込んでしまって勉強が嫌いになってしまうなんて本当にもったいない!!!

最近、勉強が苦手だった仲良しの友達が、子どもが生まれたのをきっかけにまた小学生から勉強しなおしたい!って言ってて、素敵だなぁと思いました。

学びたいと思った今この瞬間から、勉強は楽しめる。

大人になった今だから言えるのかもしれないけど、点数にあまりこだわらず、自分がどこまで学べたのか確認するのが試験です!!あくまでその日の実力を測るだけ!

そして試験はラブレター♡

一生懸命勉強したその知性と熱い情熱を試験に思いっきりぶつけて楽しんでください!

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