答えのない道徳の問題 どう解く?
ポプラ社から出版されている山﨑 博司・木村 洋・二澤平 治仁氏著書の『答えのない道徳の問題 どう解く?』を読みました。
子ども向けの本で、児童書コーナーにあったものですが、もともとマクドナルドのハッピーセットに付いていたもので、そこから興味を持ったのがきっかけで、この本と出会うことになりました。
世の中には答えのない問題がたくさんあります。
ハッピーセットに付いていた問題は、
”正義のヒーローはどうして悪者をなぐっていいんだろう??”
というものでした。
それぞれの問題に対して、ハッピーセットでは東大卒の伊沢拓司さん率いるQuizKnockの皆さんが解答をしてくれています。
本書の中には各問題提起に合わせて、著名人たちが自分たちの見解を述べています。
参考にしてみるのもいいし、自分の意見と照らし合わせて相違点を洗い出してもいい。
いずれにしても解答するのに悩んでしまう問題がたくさんあります。
いろんな、どう解く?
”虫は殺してもいいけど、ネコは殺しちゃいけないのはどうしてだろう?”
”大人は子どもに将来の夢は何?って聞くけど、大人には聞かないのはなんでだろう?”
”人が嫌がることはしちゃだめっていつも言うのに、どうしてお母さんは僕の嫌いな勉強を押し付けてくるんだろう?”
などなど。
もし子供から聞かれたら、ちょっと答えに困ってしまう質問が並んでいます。
この中で、”大人はなぜ勉強を押し付けて来るのか?”について羽生善治さんの解答がとても心に残りました。
親は子どもにたくさん勉強し、たくさん遊ぶことでさまざまな経験をしてほしいと願っています。だから興味を持ったことはなんでも経験してみて、大人になったら今まで学んだことの中で自分にとって必要ないと思ったものは全て捨てて下さい。そしてその中から残ったものが、あなたが勉強したものです。
小さいうちはどんどん色んなことを経験するー
そして大人になっていらないと思ったものを捨てるー
最後に残ったものが本当に自分の学んだこと・・・。
すごくスマートできれいな考え方っていうか、、、なんか原石からダイヤを見つけ出すみたいな感性だなって思って、すごくときめきました✨
待ち遠しい”なぜなぜ期”
子どもには話ができるようになってから少しすると”なぜなぜ期”という時期がやってくるそうです。
何かにつけて、なぜ?なぜ??と聞いてくるーそんなお年頃w
相手をするのがすっごい大変らしいですが・・・(苦笑)
同じ人間として、”なぜ?”という問題に、”そういうものなの!”と答えてしまうのは避けたいなぁ・・・。
学校では世の中のことの多くには正解があって、その正解にいかに早くたどり着くか、という観点で物事が語られがちでした。少なからず自分の幼少期はそうでした。
でも世の中って正解のないことの方が多いんですよね。
育児だっていい例!正解なんてない(笑)
人の数だけ、正解がある!とも言えます。
なんとな~くそういうもん!って感じで思考停止してる。。。
かの有名なエジソンはなぜ?なぜ??し過ぎて、先生から”お前のアタマは腐ってる”呼ばわりされて、ブチギレたお母さんが学校へ行かずに家で勉強を教えることにしたという有名な逸話があります。
答えのないことに対して自分なりに考えてそれっぽい自分なりの正解にたどり着く・・・。これは現代を生きる上で大事な素地になると思います。
そもそも道徳心は国や宗教によっても大きく変わるものです。
子どもの柔軟な発想とアタマ、うらやましいし、素敵です!
だから私はだいぶ歳をとってしまったけれど、せめて子どもと一緒に考えることくらいしたいです。
今からディスカッションできる日が来るのが楽しみだなぁ~✨
わが子の最初の”なぜ?”は何だろう??(笑)