死って何だろう?
10代の哲学さんぽ 死ってなんだろう。死はすべての終わりなの?を読みました。
この本では死とはどういうものなのかについてあらゆる哲学者の考え方が描かれています。
もし子供から、”どうして人は死ぬの?”って聞かれたら何て答えるでしょうか?
いろんな考え方があると思いますが、私は”永遠の命を手に入れるためだよ”と答える気がします。
すべての生物は生まれてから死に向かって走り始めます。
この運命はどの生物も逃れることができません。
だからこそ自分たちの遺伝子を紡ぎ続けるために、子供を産み育て死んでいく、命のバトンを繋ぐーこれはすべての生き物に生まれた時から課せられた生物学上のミッションだと思います。
まぁ人間は理性があるので、そう簡単にはいかないですが 苦笑
きれいごと抜きに種を保存するのが生命の最大のミッションだと思います。
しかし人間は他の動物とは異なり死に対する恐怖心を持っていたり、仲間の死を悲しいと思う気持ちがあったり…とても複雑な生き物です。
どうして死ぬの?と言う質問の中には、死そのものだけではなく、死への恐怖心や悲しみも含まれていると思います。だからこそうまく解答できないのかもしれません。
死を経験することはできない
私たちは死を経験することができません。なぜなら亡くなったときにはもう既にこの世にはないから。
だから私たちは大切な人やペットの死を通して疑似的に死を体験します。
そして亡くなった人との永遠の別れを惜しむために、墓を作って弔うことで亡くなった人とのつながりを持ち続けようとします。
これは他の動物との大きな違いです。
また亡くなった人たちは生きている人たちが覚えている限り、思い出を通して生き続けることができます。
ディズニーの名作『リメンバー・ミー』のようですね✨
人は生きている人から忘れられてしまったときに本当の死がやってくるー
死と言うものがとてもポップに語られている作品でとても好きです。
死後の世界はあるのか?
キリスト教では死とは1つの通過点で、天国とは新たな命を与えられる復活の場所と考えられているそうです。
以前、飼っていたペットが余命数日になったとき、”あとどのくらい生きられそうですか?”と聞いたら、
”それは神様にしかわからないからね”
と言ってもらったことがあります。とても気持ちが楽になったのと、”神様が降りてくるのかぁ〜”みたいに思った記憶があります。
また、以前、親族の葬式に出たときに、”死ぬのは怖いなぁ”と言ったらお坊さんから、
”さぁ~?あの世はいいとこみたいですよ、だって帰ってきた人いないですから(笑)”
と言われてこれも心が軽くなりました。
死後の世界は人間の勝手な妄想と気休めかもしれません。でも宗教で救われるってこういう気持ちなのかなぁってほんの少しだけ思った気がします。
もしも死のない世界だったら?
みんなが死なない世界だったら、世の中はどんなふうになるでしょう。
食べ物や領土を奪いあって、争いが絶えなくなったり、進歩がなくなったり…これはあくまで想像ですが、生命がある程度循環することによって地球上の生態系が守られているのかなと私は思います。
大好きだった飼い犬が亡くなる間際、本当に辛そうで苦しそうでした。いつか自分にもこんな日がやってくるのか・・・死ぬのって怖いなって本当に思いました。
でもいよいよお迎えが来て亡骸になったとき、ラクになれて良かったな・・・っていう気持ちと、”あー身体って借り物なんだなぁって”思ったことがあります。
私たちの体はあくまでも被り物みたいなもので、生きてる魂そのものが『命であり生』なんだなぁって。
亡骸そのものにはもうその子の魂は入っていなくて、旅立ったんだなぁって思ったことがあります。
結局、結婚してペットロスは解消しましたが、今もなくなった子のことはしょっちゅう思い出します。なくなったけど、生きています。
死ぬのって怖いです。
想像しただけで暗い気持ちになるし、大切な人を失うことを考えるだけで、涙が出るー
誰にとっても身近なはずなのについつい忘れがちな存在ー『死』
後先のことを考えるのはとても大切だけど、まずは今日という日を大切に生きていきます。
私を支えてくれるたくさんの人に想いを馳せながら今日も感謝✨