夫と出会うまで
私は10年近くにわたる長い婚活の末、33歳で結婚しました。
夫と知り合ったのは31歳の時です。
長く婚活をしたにもかかわらず、結局夫とは友人の紹介で知り合い、2年お付き合いしたのち、結婚しました。
結婚の決め手はなんといっても優しくて寛容で聞き上手、とにもかくにもいい人だったことでした。
例えば、デートの時はいつも事前調査して楽しい時間を作ってくれます。
”ここに行きたい!”と言えばその場ですぐ調べて、”行こう!”と言ってくれます。
私が優柔不断で決められないときは、WIN-WINになるように考えて決めてくれます。
女性をバカにしたり否定したり悪口ばっかり、なんていうこともありません。
くだらない話を気長に笑顔で聞いてくれたり、冷房が効きすぎていたら席を変わってくれて上着を貸してくれたり、私がする些細なことに喜んでくれたり、と挙げたらキリがありません。
ご飯を一緒に食べていると、美味しいね!(^^)と笑顔で言ってくれる。
とても同調が上手で、心がこだましてくれることがとても居心地が良かったのです。
そして無口(苦笑)ひたすら聞き手に回れる人です。
私がマシンガントーク派なので、大変ありがたいです(笑)
こんないい人がこの世にいるのか・・・。
今まで痛い目に合いまくってきたので、本当に驚きでした(苦笑)
生まれて初めて、
”居心地が良すぎる!!この人とはずっと一緒にいたいかも・・・。”
と思うようになりました。
これまで”結婚しなければならない”という焦りはありながらも、悪い男に引っかかってきたこともあり、慢性的な男性不信に陥っていたのでまさか自分の人生で結婚する日が来るとは夢にも思いませんでした。
周りの友人もびっくり( ゚Д゚)していました(苦笑)。
親が求める結婚相手の条件
しかしながら結婚までの道のりも大変でした。
それは両親を説得することです。
最初にお付き合いしていた人が難ありだったこともあり、婚活していたとき最も大切にしていたことは、”両親が納得する条件の人”であることでした。
その条件とは学歴や社会的地位、収入は高いか、外見は良いか、私の実家から近いか、一人っ子じゃないかなどなど、男性側からするとドン引きされそうなものばかりで、自分のことしか考えていない価値観で相手を選んでいました。
この中でも特に言われたのが経済力です。
”女を外に働きに生かせる奴はロクでもない男だ!
男の価値は札束の枚数で決まる!!
女は家庭を守り、男は出世するもんだ!”
女はバカなのが一番!男性に合わせるのが幸せなのよ!
子どもを思っての親心、悪気はないとは分かっていますが、何時代の価値観でしょうか・・・。(笑)
子どもにとって親の言葉って何歳になっても強烈なインパクトがあるものです。
相手を選ぶ際、経済力があることというこの考え方は一番大切にしていました。
ただ、私は現在まで会社員をしており、仕事がとても好きです。
そんなに稼いでいるわけではないけれど、きちんと働いています。
仕事を辞める予定もないし、男性に経済力を求めなくても別に良かったのです。
でも心のどこかで結婚したら仕事は辞めるべきと思ってきました。
だから夫と付き合い始めたときから両親は渋い顔をしていました。
地方出身、一人っ子、経済力ぼちぼち、共働き決定・・・苦笑
ごめん!旦那(笑)
そんなに稼いでいるわけでもないし、一人っ子だから同居も無理そう・・・。
むしろ、娘が地方に嫁いでしまう!!!
33歳になってもずいぶんと結婚を反対されてしまいました。
私も親の言うことを聞いて、結婚を諦めようかずいぶん悩みました。
でも結局反対を押し切って結婚しました。
こんなに大事に思える人には長い人生で一度もなかったからです。
私が求める結婚相手の条件
私にとって一番大切なのは相手と価値観が合うかどうか、つまりフィーリングでした。
そして自分が好きな人であることです。
付き合っていた時から、いつも優しくて思いやり深い彼に本当に感謝していましたし、今も大好きです。
経済力は確かに大切です。
お金は結婚生活の土台になるからです。
でも、結婚後、夫がずっと元気で働いてくれるかなんて分かりません。
リストラされるかもしれない、病気や事故にあうかもしれない、離婚するかもしれない。。。
そうなってしまった時、相手に愛情がなかったら、
こんなはずじゃなかった!苦労させられた!!詐欺だ!!!
って思うと思うのです。
だから結婚生活を送る上で経済力よりもさらに必須の土台になるのは、
私にとっては思いやりだということに結婚してから気が付きました。
相手を大切に思えれば、少しくらい貧しくても、ふたりで頑張ろう!という気持ちになれるからです。
ちなみに夫は理解がある人で、働いても働かなくてもどちらでも良いし、自分の好きにしていいよ!と言ってくれています。
我が家は片働きは無理と分かっていても、気持ちは嬉しいです。
また、私の仕事の話を楽しそうに聞いてくれることにも感謝しています。
それに日本人の平均年収が約400万円となると、ふたりで800万円なので都内の上場企業のサラリーマン1人分くらいの給料は稼げる計算になります。
お互いに協力する気持ちがあれば何とかなりますね。
人生の選択肢を増やすためにも私は自分で稼げることってとても良いことだと思っています。
大切なことは”自分で決める”こと
婚活をしていたときは本当に打算的で短期的な目線で相手の価値を数値化していました。
年収はいくら?勤務先はどこ??
自分がされて嫌なことをずっとしていたのかと、今思うと本当に失礼な話です。
付き合う相手の条件もいろんな方からずいぶんアドバイスされてきました。
でも、結婚相手に求める条件や価値観は一人ひとり違います。
それがたとえ親であったとしてもです。
稼ぎが大事な人、専業主婦になりたい人、子どもが欲しい人、束縛されないのが良い人・・・。
色んな条件がある中で、私の価値観は
”思いやりがあって優しい人、協力的で誠実で寛容であること、性差別がなく対等であること”
でした。
どんな人が悪いとかそんなことはなくて、自分に合う人ならどんな条件の人も良いと思います。
自分が納得できるかどうか、これが一番大切だと思います。
私の夫もほかの人から見れば必ずしも素敵なパートナーではないかもしれません。
私にとっては大満足ですが・・・(笑)
夫と出会う直前、仲の良かった友達からこんなことを言われたことがあります。
”人柄がいい人と付き合った方が良いよ”
”子どもに恵まれなくても、夫婦ふたりでも楽しいって思える人が良いよ”
当時は漠然としていましたが、今ではこのアドバイスはとても共感できます。
そして、結婚はゴールではなく新たな人生のスタートです。
私にとって配偶者は懐刀です。
そして結婚とは生きづらい世の中を協力し合って楽しく生きていくためのツールと考えています。
楽しくなくなったらやめればいいんです。
ここから先、どんなことが起こるか分かりませんが、出会ったときと変わらない気持ちで夫婦で仲良く暮らしていけたらいいなと思っています。