恐怖の帝王切開

よちよち母の育児日記

恐怖の帝王切開

想定外の緊急帝王切開

私の初めての出産は緊急帝王切開でした。

しかもコロナ禍。

3日も頑張って子宮口も全開寸前まで頑張ったのに、最後の最後で分娩が止まってしまっていると判断されて手術に踏み切ることになりました。

もうその時のショックと言ったら、言葉では言い表せません!

出産の恐怖を緩和するため無痛分娩を選択

私は極度のチキンで、血が飛び散るのがホントにダメなんです。

映画とかでさえもグロテスクなやつとかホントにダメで、、、。

しかも痛みに弱い・・・。なので、高齢出産で初産だったけど、無痛分娩で産むことにしました。

周りの先輩ママさんたちも、一人目がホントに大変だから二人目は無痛にするっていう人が何人かいて、リスクとかもあるけどそれより激痛から解放される安心感の方が自分にとっては優先でした。

無痛分娩&立ち会い出産で夫婦の歴史に感動的な1ページを✨(笑)

ところがどっこい!

コロナで立ち会いはおろか健診の付き添いもNGな世の中に・・・。

つらかった妊娠生活

もうホントに子次郎には悪いけど、妊娠生活がつらすぎて、お腹の子どもを可愛いって思うことはございませんでした(苦笑)

今はかわいいですよ!親バカまっしぐら(笑)

でもこの時はそうは思えなかった。。。

そうでなくても親になる自信なんてないのに、妊娠のつらさでメンタルも削れるし、自信喪失・・・。

しかもチキンな性格が災いして、計画無痛分娩の予定を立てるときにお医者さんから、

”まだまだ生まれなさそうだけど、いつにする?今の予約の感じだと、予定日より早めに誘発して産むか、予定日より後にするか?”

”あとにしてください!!!”

出産が怖くてあとまわしを選択。後回しにしない技術、大事です!(苦笑)

そしたらなんと!予定日より早めに陣痛が来てしまったんです。。。

しかも病院がお休みの日で、分娩代が加算されるから病院行くの我慢した(苦笑)

結局、月曜日の朝まで耐えて、里帰り出産じゃなかったので自分で陣痛タクシー呼んで病院へ・・・。

旦那は仕事。妻が陣痛で苦しんでるのに、上司と面談だからって言って出勤。これはね、もう、一生恨むよ・・・!

まぁ、そのあと頑張ってくれたから良いっちゃいいんですけど・・・。

やっぱりこの時はそうは思えなかったですね。

病院に行ったらまだ子宮口3cmしか開いてなかったけど入院させてくれました。

無痛分娩開始

で、入院したその日の夜から硬膜外麻酔。

しかし!全然ラクにならない!!痛いです!!!

そりゃ麻酔してない人に比べたらマシだろうけど、全然無痛じゃない。。。

普通分娩の人ってどうしてるんだよ!??すごいです。。。

で、麻酔して促進剤かけて12時間以上頑張ってはみたけど出てこず、途中で破水した後そのうち熱が出てきちゃって。

赤ちゃんには問題なさそうだけど、なかなか出てこないし、この辺で切りましょか!”ってなった。(涙)

もちろん!全力で拒否!!”絶対に普通に産みたいです!!!”って言ったけど、

あっさり、却下。

”もうスタッフの数も夜になって減っちゃうし、夜間は麻酔掛けられないから!”

って。

無痛にすると陣痛が弱くなる傾向があるって言ってたなぁ・・・。

3日頑張ったのに手術に・・・。

等間隔に来る陣痛と闘いながら激痛で意識もうろうとしながら手術の説明聞いて、全く納得してないけど分娩代の上で四つん這いになりながら”承知しました”ってサインさせられて悔しいし、ムカつくし、痛いし、悲しいし、ここまで頑張ったのに!!!

しかも、”一度帝王切開にすると次も帝王切開になります。”って言われ。

”帝王切開って赤ちゃんは楽だけど、お母さんにはいいこと一個もないんですよ( ;∀;)だからできれば普通に産ませてあげたいけど、でも先生の判断だから・・・立ち会いもできなかったしせっかく一生懸命ここまで一人で頑張ってきたのにね・・・”と助産師さん。この言葉には涙出た・・・( ノД`)シクシク…

結局、人生初の手術を経験する羽目に。。。

素っ裸で銀台の上に乗せられて、”今、すごい痛いことしてるけど分かる~?”って麻酔の効きをチェック。

拷問かよ!

まさか無痛分娩のために開けた硬膜外麻酔が後の帝王切開用の麻酔になるなんてこの時は夢にも思わなかった・・・。

痛いのが嫌だったから無痛にしたのに・・・😢

未だに見る手術の夢はそれはそれは恐ろしくて・・・。帝王切開って下半身麻酔なんです。何やってるのか、めっちゃわかるんですよ。。。

もう2度とやりたくない!!

しかもお腹開けたときに先生が、”あー結構下の方まで出てきてたんだな~”って言ったんです!

研修医みたいな人に切られたんだよ。助手してる人がいろいろ説明してた。

だったら待ってくれたら良かったじゃん!!!あとちょっとだったのに!!!!(怒)

無事、手術で胎児摘出。お腹から出てきたときは恐怖と悔しさと悲しみとほっとした気持ちで大大大号泣でした(´;ω;`)ウゥゥ

術後は激痛で体を起こすことができず、咳やくしゃみをするだけでも腹筋が動いて激痛が・・・。

笑うのもダメよ(苦笑)腹が動く!!!

それなのに翌日から歩いてリハビリ、病院の手すりを使いながらお腹をかがめて必死に歩く・・・。

で、傷の上に赤ちゃんを乗せて授乳の練習・・・。

あまりに想定していたお産と違い過ぎて、3日も苦しんで最後の最後で手術になったときは本当に神様を恨みましたね・・・。

”あ~自分は親失格でお腹の子どもより仕事を優先たり、可愛いって思えなかったから罰が当たったんだー(;;)”

ってしばらく激痛と耐えながら泣いてました。

なので、生まれてから2日くらい私は子どもに会う気持ちになれませんでした。

起き上がれなかったし。麻酔が効きすぎちゃって足も動きませんでした。

だから初めてわが子に会ったときはもうすっかりきれいになっていて、自分にも旦那にもあんまり似てないし、この子ホントに私の子?って感じでした。

出産=普通分娩

もしも普通分娩だったら、写真を撮ったり、カンガルーケアっていって生まれた後お母さんが抱っこしてあげたり、初乳も飲ませてあげられたりするんですが、私はベッドの上で死んでいたので、そういう感動的な行事は一切ありませんでした。

もちろん立ち会いもできなかったし。

妊娠中、ずっと寄り添ってくれた旦那に、産声くらい聞かせてあげたかった。

これは今も心に残る小さな後悔です。

なんでか分からないけど、私は普通分娩にこだわりみたいなのがあって、やっぱ経腟分娩こそがお産っていうイメージが強くて。

お産の形って人それぞれだし、無事に生まれてくれればなんでもいいんですけどね。。。

でも出産した直後はそんな風にどうしても思えなくて、なんで自分は普通に産めなかったんだろう?何が悪かったんだろう?ってずいぶん自問自答してました。周りのみんなは普通に産めてるし、無痛もうまくいったのに、なんで私だけ・・・!?😢

産後、ネットで帝王切開について調べると、帝王切開で生まれた子は発達障害になる可能性が高い、とか赤ちゃんが弱くなるとか、お産じゃないとか、赤ちゃんに愛情が沸かないとかいう記事をみつけては、どうしよう・・・って不安になったり、悲しい気持ちになったり・・・。

今考えるとばかばかしいし、笑っちゃうけど。

妊娠中たくさん動くと安産になるとか、生もの食べるとヤバいとか、もうホントに良くも悪くも色んな情報にあふれてるから信じて色々やったけど、結局予定通りになんて1個も行きませんでした!

人生って努力してどうにもならんこともいっぱいあるんだ・・・って悟った。(笑)

どんな情報も話半分くらいに聞いておくのがベストかもしれなかったです。

今は子どもが大きくなってきてとてもかわいいし、すくすく育ってくれてる幸せでいっぱいだから、出産のときのことはあんまり思い出さなくなったけど、産後しばらくは想像してたお産と違い過ぎて、ずいぶん泣きました。

懐かし。。。

出産前、先輩ママさんたちに、

”産んだらすっきりするよ~すっごいデトックス感!”

って言われてたけど、そのすっきり感は残念ながら味わえなかった(苦笑)

未だに産んでないってコンプレックスみたいなのがどこかにあって、

あー普通に産めてたら2人目に踏み切れたかもなぁ~とか

ないものねだりばっかりしちゃうときもあります。

やっぱり出産トークになるとちょっとだけ寂しい気持ちになったりもするんですよね。

まぁ、ブログで書けるくらい武勇伝化したからいいんですけどね!(笑)

生まれたら怒涛の日々でそれどころじゃありません!(苦笑)

でもなんかちょっとすっきりしました。

すっごい大変だったけど、なんでもいいや!

自分の子は世界一かわいいのだ!!これだけは間違いない!(^▽^♪

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