こんにちは、よろづやまゆたろうです。
今日は、「暇人のススメ」なんてお題でお送りします。
え? 何を藪から棒に、って感じですよね。
でも、最近つくづく思うんです。
子どもには、なんでもしてくれる完璧な大人よりも、ちょっと暇で、そばにいてくれる大人が必要なんじゃないかなって。
そんなふうに感じるようになったのは、仕事を通じて出会った3人のエピソードがきっかけでした。
出世した先輩のひとこと
ある先輩。バリバリ働いて管理職にまで昇進している、とても優秀な女性です。
ある日、ふとこう言いました。
「子どもが大きくなってから、“ママがいなくて寂しかった”って言われたよ。でも、それでも私はこの仕事が好きだったし、やっぱり続けたかったんだよね。チャンスを掴みたかった。」
自分の選択に後悔している素振りはありませんでした。
誇りを持って今の道を歩いている。その姿はとてもかっこよかったです。
でも…
子どもって、本当に優しいんですよね。
自分の気持ちよりも、大好きな親の気持ちを**「優先」してしまう**。
この話を聞いたとき、「あとから言われた」という部分が、妙に心に刺さりました。
共働きでフル回転だった同僚の後悔
別の同僚も、出産後すぐに仕事に復帰して、育児と仕事を全力でこなしていました。
でもある時、お子さんが不登校に。
「うちは経済的に2馬力じゃないとやっていけなくて…周りにも頼れる人がいなかったし、とにかく夫婦で必死だった。子どもには熱を出させないように気合で圧かけてたよ(笑)。
今思えば、もっと関わってあげればよかったなって。」
切実でした。
働かないと暮らせない。だけど、子どもと過ごす時間は“今しかない”。
それが本当に難しいところ。
経済的に自立する道を選んだ後輩
若い後輩の話も印象的でした。
彼女は、共働きの両親のもとで育ち、寂しさも感じていたそうです。
でもこう言いました。
「両親はいつも忙しかったけど、経済力があるから対等で、ケンカも少なかった。
それを見て育って、私も働き続けようと思ったんです。」
プロポーズの際、彼氏から「子どもが欲しい」と言われた時も、
「私はまだキャリアアップしたい。子どもを産むならあなたも育休は取って。お互いに経済的に自立できるように育児と家事を一緒にやってくれることが条件」と伝えた。
立派だなぁと思いました。今どきの価値観ですよね。
自分の意思を持って交渉して、未来をつくっていく姿勢に、学ぶことが多かったです。
まゆたろうの場合
私自身は、経済的な自立をとても大切にしています。
やりたいことがあっても、ある程度の収入がなければ、やりがいを感じられない。
母は専業主婦でした。
そのおかげで、子ども時代は寂しい思いをしたことがありません。
それには、心から感謝しています。
でも同時に、経済的に自立できないことが母にとって大きなストレスだったように思います。
それが、時に子どもへと向けられる瞬間もありました。
だから私は「絶対に結婚しないし、子どももいらない」と長い間思っていました。
今は、時短勤務で働きつつ、静かにキャリアをセーブして生きています。
どこか中途半端な感じもあるけれど、これはこれで、自分なりの選択です。
「暇な大人」で、ありたい
子どもとの時間は、今しかありません。
だけど、仕事だって、いつでもできるわけじゃない。
そんな葛藤の中で、私は思うのです。
「子どもには、暇な大人が必要です。」
何かをしてあげる必要はありません。
ただ、近くにいて、話せる距離にいるだけでいい。
なぜかって?
子どもって、大人と一緒にいるとき、すごく楽しそうだから。
もちろん、母親である必要はありません。
近所のおばちゃんでも、じいじでも、保育士さんでも、誰でもいい。
でも、余白のある大人と過ごす時間は、子どもにとってとても貴重だと思うんです。
社会は複雑で、人生にはいろんなレールがあります。
いい学校 → いい会社 → 結婚 → 出産 → 住宅購入 → 教育…
特に女性は、どこかで必ず“王道”から外れるタイミングがある(笑)
出産あたりから…とかね!(苦笑)
だからこそ、レールを走らない人生を送る大人が、
「こんな生き方もあるよ」と、一緒にいてくれること。
それが、子どもにとっての救いになるんじゃないかなって思うんです。
最後に
私は「ちょっと暇な大人」でいたいと思います。
子どもの未来も、自分の未来も、どちらもあきらめたくない。
そのために、できることを少しずつ、やっていきたいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。