こんにちは。まゆたろうです。
今日は「転職活動」についてお話しします。
■ 正社員、時短勤務の現実
社会復帰してから3年、私は正社員の時短勤務で働いています。子どもを預けられるのは朝7時から夕方4時まで。そして子どもがいると、体調不良で休むことが本当に多くて、仕事が思うように進まない日々です。
でも――どうしても仕事がつまらない。
フルタイムの人より毎日4時間早く帰るため、重要な仕事は任されず、昇進や昇給のチャンスもありません。社外の研修にも出られず、キャリアアップどころかキャリアダウンしている気がして、焦る気持ちばかりが募ります。
私はただ、「ちゃんと働きたい」だけなんです。
時間が短くても、誰かの役に立ちたいし、必要とされたいし、成長したい。
でも、今の仕事にそれはありません。
「静かな退職」という言葉がありますが、今の私はまさにその状態。いてもいなくても変わらない。履歴書に書けるような実績も更新されず、ただルーチンをこなす毎日です。
もう若くないのに、このままじゃ、本当に転職できなくなる気がして、怖くなるのです。
■ 会社への不満はない!けれど…
誤解のないように言っておくと、私は「会社が時短を軽視している」と言いたいわけではありません。先に帰る私の仕事を、毎日夜遅くまで同僚や後輩が肩代わりしてくれているのも事実ですし、たくさん働いて組織に貢献する人が評価されるのは当然のことです。
私は晩婚で、出産前は「時短勤務をされる側」でした。
時短の人は急に休むし、残業もできない。それなのに時短者ファーストな制度にモヤモヤしていました。
「いっそ正社員の男性を雇ってくれた方が働きやすい」
――そんなことを考えていた自分もいます。
だからこそ立場が変わってみて、今は思うんです。
子どもがいる人も、いない人も、誰もが自分に合った働き方を選べたらいいのにと。
■ 転職エージェントに相談してみた
この悩みを、先日とある転職エージェントさんに相談してみました。
私の話を聞いていたエージェントさんは、少し困った顔をして、こう言いました。
「まゆたろうさん…その悩みはあなただけのものじゃなく、子育てをしながら働く多くの女性が感じていることです。これはもう、個人の問題というよりは、社会構造の問題なんです。」
……え!? 私だけじゃないの!?
そして続けて、こんな話がありました。
- 今の職場は正社員。やりがいはなくても定時で帰れている。それは大きな価値。
- 派遣でキャリアを積む選択もあるが、40歳を過ぎると正社員復帰はかなり難しくなる。
- 今の職場はニッチな業種で、給与水準もまだ高いほう。
- 企業は管理職候補を40代前半までに採用したい傾向があり、派遣や転職歴が多いと不利になる。
- でも、ズルズルと正社員で働き続けても、責任ある仕事を任されない状態が続けば、転職市場では評価されづらくなる。
- 今のキャリアなら、英語力があると道が開ける可能性がある。
とくに心に刺さったのはこの言葉でした。
「子育てが落ち着くまでもう少し我慢して、いつでもフルタイム正社員に戻れるように、自己投資でキャリアを“温めて”おいてください。」
■母親になると「 働きたいのに、働けない。」
私には頼れる両親も近くにおらず、夫も職場が遠方。フルタイムで働くことは現実的ではありません。
「じゃあベビーシッターを使えば?」「延長保育を使えば?」という意見もある。自分でもそう思う部分はあります。
でも、どうして働き方に悩むのは、母親である私だけなんでしょうか?
夫は出産前と何も変わらず働いているのに。飲み会も残業も普通に行くのに。
私は毎日「早くお迎えに行かなきゃ」「子どもが待ってる」「また今日も中途半端だった…」そんな思いを抱えながら、仕事にも育児にも100%集中できない。
この不公平感が、どうしても消えないんです。
もちろん、夫を責める意図はありません。相手は他人、変えられない。変えられるのは自分の行動だけです。
でもやっぱり、社会の設計自体が不公平だと感じてしまうのです。
特にうちは共働きで、出産前の年収は夫婦でほぼ同じだったので、なおさらそう思うのかもしれません。
■ 転職活動のススメとその理由
私は、転職活動を「定期的に」しています。
理由は、自分の「市場価値」を客観的に知るためです。
- 今の自分の年齢で、どんなオファーがもらえるか?
- 履歴書に書ける実績が更新できているか?
- 自分の業界は成長産業か、斜陽産業か?
転職活動を通じて、現実を知ることができます。
私の場合、理系の大学を出て、食品の品質管理の経験しかありません。正社員の求人は少なく、派遣ならいくつかあります。でも、テレワークができない職種なので、柔軟な働き方が難しい。
製薬会社の品質保証のような業種なら、テレワークの求人もあるけれど、40代で未経験から入るのは狭き門です。
そして気づきました。
週3日・9時〜16時・通勤片道30分以内・品質管理の仕事なんて、ない。
(…笑うしかないですね)
■ 「転職の軸」を知る方法
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」――転職するときに大切なのは、「軸」を知ること。
つまり、「自分は何を大切にして働きたいのか?」これが分かってないと、たとえ転職できたとしても、仕事が続きません。
「転職の軸がわからない」そんな悩みを持っていた私は、ChatGPTにも相談して、自分の希望を整理しました。
すると、こういう条件が出てきました。
- 今までの仕事が生かせる
- 子どもとの時間が取れる
- 土日祝休み
- 週3日勤務
……贅沢でしょうか?苦笑
でも、意外だったのは、私は独身時代のようにバリバリ働きたいと思っていたはずなのに、実は「子育てと両立できる働き方」を求めていたということでした。
自分の気持ちは、理解しているようで、理解していない。
これからの働き方を考える上で、この意見は「私の軸」として、大切にしたいと思っています。
■ 最後に
今の状況にはモヤモヤも多いけれど、「就活する時間がある」というのは大きなアドバンテージです。
辛くても、諦めずに納得のいく働き方を探し続けたい。
自分を必要としてくれる場所が、きっとどこかにある。
そう信じて、今日も求人サイトを覗いています。
今日のまとめ
・やりがいのある働き方をするには、定期的なキャリアの棚卸しが必要。
・転職は「転職の軸」を明確にしてから。
・社会の構造は変えられなくても、自分の選択肢は増やせる。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。