デイル・ドーテン氏著書の『仕事は楽しいかね?』を読みました。
35歳のビジネスマンと陽気な老人は、大雪のせいで閉鎖されてしまった空港でたまたま出会い、ひょんなことから夜通し仕事について語り合います。
なんでもやってみる
何が当たるか分からないからとにかく何でもやってみたら良いよ!
そんな本です(笑)
成功とは”たまたまみつかるもの”で最初から目標を立ててそれに向かって邁進するんじゃなくて、一つひとつ挑戦して、失敗して、でも誰かがたまたま認めてくれたり喜んでくれたりするそのチャンスを逃さずに捕まえることなんだなぁ~。
仕事に対してほんの少し肩の力が抜ける一冊になっています。
世界中にあふれる”たまたま”の数々
かの有名なコカ・コーラも、ジーンズメーカーのリーバイスもポスト・イットを作ったスリーエムもみんな作ろうと思ってその商品を開発してたわけじゃなくて、たまたま発見しただけ・・・。
でもじゃあそのたまたまに出会うためにどれほどのチャレンジをしたか?
運をつかみ取るためにはたくさんの試行錯誤が必要です。
そして、その運は競争ではなくて協働の中から生まれます。
失敗は失敗ではなく、変化を恐れない、働く人が一人ひとり”自分はチームにとって大切な存在なんだ”とチームの役に立っていると実感できることが大切になり、そんな組織が結果を残すのです。
成功って結果ありきで語られがちですけどね。
でも、人生を楽しむ遊び心みたいなものがないと、しんどくなってしまう。
素晴らしいチャンスに気付く余裕すらないかもしれません。
心に残ったセリフ
本書の中で心に残ったやりとりがありました。
閉鎖された深夜の空港ではたくさんのビジネスマンが床に丸まってウトウトしながら夜明けが来るのを待っています。
恐らくみんなそれなりに優秀なビジネスマン・・・。
それをみて老人が、
”この空港にいる大方の人は、そんなふうに(ひたすら努力し続けて仕事に多くの時間をつぎ込んでる、というニュアンス)生きている。命を削るような恐ろしい競争をして、誰が一番多く働いたか見極めようとしているんだーこの競争で誰が勝利を収めるか?だれも。これは全員が負けるゲームなんだ。”
この言葉はなんとなく、今を生きる人たちに対する警鐘みたいに自分には読めてしまって少し切ない気持ちになりました。
私たちは今、どこへ向かっているんだろう・・・?
頑張ってもなかなか報われにくく、先が見通しづらい。そんな世の中。。。
だからこそ、少し肩の力を抜いてみることが大事なんじゃないかなぁ~って。
一生懸命働くことも努力することも素晴らしいし美しいけど、少し立ち止まってみる。
あまり先のことは考え過ぎずに、とにかく”明日は今日とは違う自分になる”。
一歩一歩着実に、チャレンジして失敗することを恐れず楽しみながら生きていく。
仕事だけじゃなくて、日々のささやかなことを発見できるようなゆとりを持って生きていきたいなと感じました。
出た!子どもの読書感想文(苦笑)
とにかく人生なんでもチャレンジあるのみなのだ!!